煙火

作成工程の紹介

配合について

配合とは基本となる化学薬品を組成表に基づいて計量・混合し粉状の配合薬を作る工程です。


まず組成表に基づいて、薬品(酸化剤、炎色剤など)を計量します。花火の種類や色によって多少異なりますが、約3〜10種類の薬品を使って一つの色や火花を表現します。次に計量した薬品を篩(ふるい)に通します。こうすることによって、薬品を均一に混合するほか、薬品の中に混ざってしまった異物を取り除くわけです。篩を通したそれぞれの薬品を静かに混ぜ合わせ、もう一度均一に混合するため、篩に通します。このようにして出来た配合薬を使い、星掛け作業をします。花火に使われる薬品は主に酸化剤、炎色剤、可燃剤の三種類に分けられます。みなさんは学生時代に理科の実験で「ストロンチウムやバリウムといった金属化合物をガスバーナーで熱して炎色反応をみる」といった実験を見たことがある人もいると思います。花火はこの現象を利用しているわけです。酸化剤と可燃剤はガスバーナーと同じ役割をしています。

炎色反応の一例


配合作業に使用する撹拌機(特定の配合剤のみ)

赤色
炭酸ストロンチウム、蓚酸ストロンチウム等と言ったストロンチウム
緑色
硝酸バリウム、硫酸バリウム等と言った、バリウム
青色
酸化銅、花緑青(亜ヒ酸銅)などと言った銅
銀色
アルミニウム等
黄色
蓚酸ナトリウム等のナトリウム
酸化剤
過塩素酸カリウム、硝酸バリウム等
可燃剤
BL助燃剤、フエノ−ルレジン、等

星がけについて


配合作業で作られる色火を使って、花火の一番重要な「星」を作る工程です。


ミキサーを使い星がけ作業をしているところ

菜種などの小さな仁丹のような物を核としてその上に色火を貼り付けていきます。まず菜種等に霧吹きを使い全体を湿らせます。その湿った菜種等に色火を振りかけます。何回かこの作業を繰り返したら天日で乾燥させます。この作業を何十回と繰り返します。一度に大きくすると乾燥が不均一になったりするため、少しずつ大きくしていくわけです。花火玉は2号玉(直径約6.0cm)花火玉は2号玉(直径約6.0cm)から10号玉(直径約30.0cm)といった具合にさまざまな大きさがあります。やはりこの"星"もその玉の大きさに合わせて、さまざまな大きさがあります。

花火の星は一斉に点火され、一斉に消えなければ綺麗な花火にはなりません。そのため、この星は均一に作るよう心掛けています。


星の芯

出来上がった星


玉詰め(仕込み作業について)


星がけ作業で製造した星と割薬を玉皮に装填する作業です。


仕込み(片側づつ同じ物を作り一つにあわせる)

星掛け作業で出来上がった星を、ボール紙などでできた玉皮の内側に並べます。この玉皮には予め、花火が筒から打ち揚げられてから上空で開発するまでのタイマーの役割をしている導火線が取り付けられています。星を並べたら、次に「割薬」と呼ばれるもの(花火を上空で開発させると同時に星に点火させる役割をする)を星の層の内側に装填します。それぞれ半分ずつ同じものを作ったら最後に2つの半球を1つに合わせます。ません。そのため、この星は均一に作るよう心掛けています。



玉貼り作業について


星掛け作業で製造した星と割薬を玉皮に装填する作業です。


まず1枚のクラフト紙に糊を塗り、裁断機を使い決められた大きさに裁断します。そうしてできた短冊状のクラフト紙を仕込み作業によってできた玉に貼っていきます。このクラフト紙は一度に何重にも貼ってしまわずに、4〜6重くらいに貼ったら天日乾燥して、それが乾いたらまた貼る、という具合で繰り返していき、花火玉として完成させます。

クラフト紙を貼る回数は玉の種類や大きさ(号数)により異なります。仕込み作業の項目で出てきた割薬とのバランスを、何度も打ち揚げて実験し、決定していきます。


玉貼りに必要な糊を作っているところ

貼った玉を乾燥させているところ